IBDによる社会的な負担:2015年から2025年まで(カナダ)

未だに原因が不明だというIBDは世界中で増え続けています。CMRIではヨーネ菌という家畜の病原菌が関与しているのではないかという仮説を重視して研究しております。海外ではアメリカやイタリアで同様の研究がなされています。IBDは患者さんのQOLを下げる大きな要因になる病気ですが、この病気に対する治療費や患者さんの社会的活動が抑制されるという社会的な損失も起こります。疫学的な問題提起の一環として書かれた抄録を御覧ください。


要旨
米国の100万人以上、ヨーロッパの250万以上の国民が炎症性腸疾患(IBD=クローン病と潰瘍性大腸炎になっていると推定されている。これには相当額の医療費もかかっている。

これらの推定値はIBDによる『本当の』損害額の要因ではない。そして、それは職業で成功しようという願望を損なう職業吸引を妨げることができて、社会的不名誉を植え付け、患者のQOLを損なうのだ。
大多数の患者は若い頃に診断されるが、IBDの発生率は上がり続けている;

従って、IBDのヘルスケア・システムに対する影響は指数的に(著しく)上昇するだろう。
さらに、IBDはアジア、南アメリカそして中東の新しく工業化した国々でも現れて、あらゆる大陸で有病率が上昇する世界的な疾患になってきたのです。

IBDの世界的な疫学的パターンを理解することで、経時的にIBDにより経時的に増大する社会の負担に我々がどのように対処していくかを考えさせてくれるだろう。

本論文の目的は、西側の世界でIBDの現在の疫学を確立することです、新たに工業化した国々でのIBDの増加と対比することで2025年にはIBDの全体的な影響がどうなっているのかを予測します。

詳しいデータは原著論文をお読みください。
Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology volume 12, pages 720–727 (2015)

著者:Kaplan GG、Departments of Medicine and Community Health Sciences, University of Calgary, 3280 Hospital Drive NW, 6D56 Calgary, AB, Canada T2N 4Z6
著者の写真はカルガリー大学の著者のプロフィールページから引用しました。

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カナダ、カルガリー大学

 

CNRIからのコメント
この抄録を見て、クローン病の患者さんのブログ「Livin’ on a クローン」
クローン病は命との戦いではなく、「仕事・社会性」との戦いである。
そのために最善を尽くせ!
そして受け入れろ!
と書かれていたことを思い出しました。