百溪英一 プロフィール
獣医学博士の医学研究者で日大大学院獣医学専攻を修了後、農水省の研究所において36年間家畜感染症の免疫病理学研究を行った。その間、アメリカの合衆国立動物疾病研究所(NADC)やパリのパスツール研究所、近年はアメリカの数理学研究所やテネシー大学などでも在外研究を行った。定年退職後は埼玉県にある東都大学に勤務して看護学生に基礎医学や看護英語を教えながら研究を続けた。その後、東京医科歯科大学人体病理学講座、そして現在はや順天堂大学医学部神経学講座で自己免疫病の研究を非常勤講師として研究を行い(クローン病や多発性硬化症など)、同大保健医療学部では医療英語を非常勤講師などを努めている。

また、娘がダウン症であることから、専門の病理学研究の傍ら知的障害のある人の人権侵害と擁護の問題も研究してきた。茨城県にダウン症児親の会を創設し、事務局を30年間担当した。平成元年にパリのパスツール研究所留学中に国立ネッケル小児病院にあったルジューン教授の遺伝科グループと交流。パリ市内の知的障害者親の会および作業所などとの交流もした。また長年ダウン症の国際的組織(FIDS、DSi)の活動を通じ、海外の親の会とのチャンネルを持ってきた。そういった情報はダウン症国際情報センターのHPを通じて公開している。2024年1月に経験なカトリック教徒であり、医師で近代遺伝学の父とも言われるジェローム・ルジューン教授の伝記を翻訳出版しました。その原著者との縁で本年ローマで開催された生命倫理国際会議に招聘され、ダウン症の出生前診断と生命倫理について講演した。

(2024/6月現在)