私は農水省系の動物衛生研究所(旧家畜衛生試験場)に36年間研究職として勤務し、退官後に縁あって東都医療大学という看護大学に勤務し、5年間教授として看護教育と基礎医学の研究に従事してきました。
2018年3月に定年となりましたが、大学で承認を受けた他の大学や医療機関との共同研究が継続していること等から、大学の法人から客員教授の称号を受け、期限付きですが海浜幕張駅前の国際交流センター内の研究室の無償貸与をしていただくことができました(残念ながら東都医療大学からの研究室の貸与は2019年3月末日で打ち切りとなりました。)。
研究は研究の場所がないとできないので、2018年4月に自宅の敷地に増築した研究施設の整備を開始して研究に特化した一般社団法人として2018年4月にスタートしております。2019年3月までに徐々に免疫額、分子生物額、微生物学、病理学的な実験がある程度できる施設ができてきました。
私は元々家畜の感染病の病理学的研究を専門にして、アメリカ合衆国の動物疾病研究所(NADC)やフランスのパスツール研究所などで抗酸菌を中心に様々な感染性疾病を扱って来ましたが、ライフワークと言えるテーマは反芻動物の伝染病「ヨーネ病」の研究でした。その対象疾患であった牛のヨーネ病の病原菌が人の自己免疫難病の原因に関与しているという研究論文は増加しており、この方向性での研究推進が急務だと思っております。