日本産の牛乳は世界一安全です。

家畜畜診療58(3)2011に動物衛生研究所の森らが報告した、各国のヨーネ病の汚染状況についてグラフ化したものです。これを見ても、結核やブルセラ病などに加えて、ヨーネ病を家畜伝染病予防法に記載して、積極的な防疫清浄化を続けてきている日本の努力が一目瞭然です。
日本以外の国では汚染農場の調査を国レベルできっちり調べておらず、報告されている状況から代表値として列挙してあります。国内産の牛乳は安全で品質の高いものです、安心して飲んでいただきたいと思います。一方、ご家族や親戚に自己免疫病などがある場合に、乳幼児や幼児についてはヨーネ菌汚染が想定される輸入酪農製品を与えるかどうかを慎重に考えても良いでしょう。
遺伝的素因+引き金(トリガー因子)が発症の背景にあると考えられるからです。
カナダのCBCネットワークのモーリンテーラーさんが言った「Proactive approach、積極的な取り組み」が重要だと思います。100%原因解明がなされてからのアクションでは間に合わないのが食の安全でしょう。
疑いをかけられるだけの科学的な論文報告が出ていることが重要です。