インドの甲状腺患者における高度のヨーネ菌抗体保有と血液のヨーネ菌PCR陽性率

この論文の意義の説明

インドのヨーネ病汚染は日本では考えられないほどひどいものですが、人の血液中からヨーネ菌DNAが検出される頻度も高いようです。それらの人はヨーネ院に対する抗体も高いということです。

ヨーネ菌が自己免疫病の原因となっている事はいくつかの疾患で知られていますが、橋本甲状腺炎（機能低下症状）もその一つです。インドの12500万人の人口のうちで甲状腺疾患患者は4200万人おり、諸外国に比べて倍以上の患者数になっている。その症状は機能低下症です。インドやイタリア（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24830306/）で報告がありますが、日本では調べられておりません。イタリアの研究では、ヨーネ菌の蛋白を構成するMAP38651Cというペプチド配列と人のzinc transporter protein 8というペプチドの共通配列が自己免疫を引き起こしているのではないかということです。この抗原配列の共通性の意義は人の1型糖尿病においての報告されています。

日本でも橋本病（慢性甲状腺炎）は非常に頻度の高い病気で、成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人にみられます。 ただし、橋本病だからといって、全員の甲状腺ホルモンが少なくなるわけではなく、橋本病のうち甲状腺機能低下症になるのは4~5人に1人未満です。

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論文紹介の抄録
マイコバクテリウムアビウム亜種パラ結核（MAP）は、家畜の慢性不治の肉芽腫性腸炎の原因であり、甲状腺炎などの多くのヒト自己免疫疾患に関連しています

国産のELISAキットで甲状腺炎の患者におけるMAP感染の血清ステータスをスクリーニングしました。
用いて病理研究室によって確認されたRD世代化学発光アッセイ。MAP感染の血清陽性患者は、IS 900を対象とした従来型PCRおよび新型（TaqmanプローブPCRおよびSYBRグリーンリアルタイムPCR）アッセイを使用して菌の遺伝子を調べました。

甲状腺障害を患っている76人の患者のスクリーニングでは、36.8％（n = 28）がMAP感染に対して抗体陽性でした。IS 900 PCR、TaqmanプローブおよびSYBRグリーンリアルタイムベースのIS 900 PCRによる28人の血清陽性患者の血液サンプルのさらなるスクリーニングでは、それぞれ25.0、32.1、および35.7％がMAP感染に対して陽性でした。

IS 900遺伝子を標的とする分子アッセイは、テストで「良好な一致」を示しました。TaqMan（登録商標）プローブおよびSYBRグリーンリアルタイムベースは、IS 900回のPCRアッセイはISと比較して、それぞれ、高度に特異的100.0及び85.7パーセント感受性であった900MAP感染を検出するためのPCRでした。

本研究は、甲状腺疾患の開始と進行、および甲状腺患者のMAP感染に対する遺伝的感受性に関するMAPの役割を調査する必要があることを示しました。インド国内の家畜集団に管理プログラムがない場合にはヒト集団への大規模なヨーネ菌の曝露があります。

甲状腺低下症の一般症状

引用はhttps://www.kango-roo.com/learning/3280/