低温殺菌乳の10%にヨーネ菌が生残(イギリス)

ノッティンガム大学のジェラードらは2014年5月から2015年6月にかけて英国中部で収集した半脱脂低温殺菌乳368サンプルをPhage-PCRアッセイ法で調べた所、全サンプルの10.3%から生きたヨーネ菌を検出したと2018年の食品微生物学雑誌に発表しました。彼らはミルク中の細胞に感染したヨーネ菌が加熱殺菌に対して抵抗性があったのではないかと推察している。ヨーネ病汚染地域産の低温殺菌乳はヨーネ菌感染の恐れがあることを指摘している。
Food Microbiol. 2018 Sep;74:57-63. doi: 10.1016/j.fm.2018.03.004. Epub 2018 Mar 9.

*欧米ではヨーネ病の検査で陽性になった牛が、淘汰されずに、そのまま農場内で搾乳されているのが現実です。しかし、日本では繰り返しの検査が実施されており、ヨーネ病検査陽性と診断された牛は殺処分されるため、イギリスのようなことはほぼ起きていないと考えられます。(CMRI注)