クローン病が生きたヨーネ菌により起こっていると考えているグループがあります。(イギリス)
イギリスのハーモンテーラー教授らのグループは、クローン病患者からのヨーネ菌の分離や抗生物質によるクローン病患者の治療成績から生きたヨーネ菌の感染がクローン病を起こしていると考えて長年研究をしてきています。その一環でヨーネ菌感染に対するワクチンを開発して実際に治験を進めてきました。
CMRIのコメント
私達はヨーネ菌死菌体も人の免疫修飾を起こすことから、ヨーネ菌に向かうべき免疫がヨーネ菌と人の細胞の蛋白における共通アミノ酸配列(ペプチド)の誤解により自己を攻撃してしまうこと、ヨーネ菌自体が抗体や細胞性免疫を著しく高める作用(アジュバント作用)により強い自己組織攻撃反応が起こる可能性を提起しています。
生きたヨーネ菌が感染した場合もその菌が死菌と同様の免疫刺激を与えます。さらに菌が増殖すれば抗原量が増加してより強い影響を与えると思われます。